107系の日の引退記念-JR東日本107系電車とその概要

こんにちは。
小林です。

今回は2017年10月7日を以て引退する
北関東地区で活躍した
107系電車についてお話しします。

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2017年10月7日を以て引退する107系電車

目次

107系電車の概要

107系電車は北関東地区の輸送力向上と
従来車の置き換えを目的に1988年にデビューしました。

107系電車の登場の背景

JR化直後の日光線・両毛線・信越本線などの北関東地区の路線の普通列車は
急行列車の運用を解かれた3両編成の急行型の165系が多数運用されていました。

165系急行型電車

しかしその165系では多くの問題がありました。
・経年20数年を超え老朽化が進行していた。
・急行型ゆえにデッキ付きの2扉の構造がネックで乗降に時間がかかる。
・日中の運用では3両では多すぎて運用の効率が悪い。

その問題を解決すべく107系電車が誕生しました。

107系電車の特徴

・2両編成を最小単位とし、4両・6両と必要に応じて細かく編成を変えられる。
・3扉オールロングシートで通勤・通学の輸送効率が向上し乗降時間が短縮される。
・コストダウンを図るため車体のみ新製で165系の足回り(台車・モーター・制御機器)・冷房などの主要部品を再利用した。
・JR東日本の新形式第一号でありながら車体が105系に似ているのと165系の部品を再利用したため国鉄型の面影が濃い。

参考:105系電車

・日光線(栃木地区)向けが0番台(2両×8本)
両毛線(群馬-栃木)・信越本線(群馬地区)向けが
100番台と区分されている。

栃木地区(日光線)向け107系0番台

などが挙げられ107系電車はその長所をいかんなく発揮しました。

107系電車の退役

しかし107系電車は165系の足回りを再利用したこともあり老朽化が目立ちはじめ、
また部品調達が困難になってきたためE233系などの新型車両の投入ではじき出された205系や211系に置き換えられることになりました。

栃木地区0番台の退役

日光線(一部宇都宮線)を運用していた栃木地区の0番台は
元京葉線や元埼京線の205系電車(改造され600番台)に置き換えられ、
2013年3月ダイヤ改正を以て全編成退役しました。

参考:107系に代わり栃木地区へ転用された205系(写真は元埼京線)

群馬地区(一部栃木地区)100番台の退役

0番台撤退した後に今まで変化のなかった100番台は
2016年7月、2017年4月,6月に3回にわたり
それぞれ4本8両ずつ廃車回送が実施され、
計19本38両中12本24両が廃車されました。

廃車回送される群馬地区の107系

一方、残り7本14両のうち予定数6本12両は近隣の上信電鉄に譲渡され、
1本は廃車になる予定です。

107系電車は107系にちなんだ2017年10月7日に
さよなら運転が実施されJR線内での107系電車の運用が終了します。

ありがとう、お疲れ様、107系
上信電鉄に渡った編成の末永い活躍を期待します。

最後までお読みいただき
ありがとうございます。

小林