こんにちは。
小林です。
つくばエクスプレス(以下TX)に15年ぶりの新型車両
「TX-3000系」が導入されることになりました。
今回はその話題を取り上げます。
目次
はじめに
首都圏新都市鉄道プレスリリースから
↓画像の引用元はこちらから。
TX 新型車両 TX-3000 系を導入します ~2020 年春から営業運転開始予定~
つくばエクスプレス(TX)を運営する首都圏新都市鉄道株式会社(代表取締役社長 柚木 浩一、本社:東京都千代田区)では、新型車両TX-3000系を導入します。新たに導入する車両は交直流車5編成(6両)全30両で、2020年春から運行を開始する予定です。-以下略-
乗り物ニュースから
つくばエクスプレス、新型「TX-3000系」導入 2020年3月デビューへ
つくばエクスプレス(TX)を運営する首都圏新都市鉄道は2018年6月7日(木)、新型車両のTX-3000系電車を導入すると発表しました。
交直流車で、守谷~つくば間の交流電化区間にも対応。6両固定×5編成が製造されます。2020年3月に運行を開始する計画です。-以下略-
プレスリリースに述べられたように、TXに新型車両の導入が発表されました。
導入の背景
年々伸びる通勤需要
常磐線の混雑緩和の目的かつ常磐新線の名目で2005年8月に開業したTX。
全編成6両で運行されていますが沿線の宅地化などの発展による人口増加で通勤時の混雑が著しく、
TX-2000系電車を2008年に4本・2012年に3本製造し増発対応してきましたが、
さらなる列車の増発が求められます。
そこで今回導入されるのがTX開業以来初の新形式「TX-3000系電車」です。
TX-3000系の特徴
ここでは筆者の私見も交えます。
前面・側面デザイン
・前面窓はメンテナンス性を考慮したシンプルな構成。
・現行車両のデザインのブルーとレッドを“継承”。
・斜めのラインで疾走するexpressをイメージしスピード感を表現。
最近導入の他社の電車にいくつか採用されている前面が「く」の字と
ドア上の斜めラインが入ったデザインによってスピード感を増しています。
安全・安定性向上
・車内のセキュリティの向上を図るため、車両内へ防犯カメラを設置。
車内の激しい混雑では犯罪の温床になりやすいため最近導入される車両では防犯カメラの導入が進んでいます。
・異常時の状況が適切に分析できるよう、前方監視カメラを搭載。
万が一の線路障害など前方の異常をいち早く発見するために設置されるもので、
いわゆるドライブレコーダーにあたります。
・吊手の数を増加し、混雑時や車両動揺に対する安全性を向上。
揺れる車内ではつり革や手すりに捕まらないとバランスを崩して転倒しやすいので
つり革を増やすことで1人でも多く捕まる場所を確保できます。
車内快適性の向上
・各ドア上部に42インチハーフの大画面液晶車内案内表示器を搭載し、乗換案内や駅設備案内等を大きくわかりやすく提供。
・車内案内表示器では、訪日外国人向けに英語、中国語および韓国語により情報を提供。
42インチハーフといえば21インチディスプレイを横に2台並べた相当の大きさで
業界最大の大画面で流す情報量も大きく・細かくなり、
また日本語の他3か国語(英語・中国語・韓国語)方式で訪日外国人へのニーズに対応しています。
・1編成6両全ての車両で、範囲を明確にしたフリースペースとUD(ユニバーサルデザイン)シートと優先席を設置。
最近の新型車両では各車両にフリースペースが標準装備となっていくようです。
・連結面や座席横の仕切り、荷棚に透明な強化ガラスを採用し、車内の見通しを改善。
近年では透明ガラス製の貫通扉の導入が進んでいる他、座席脇の風よけ板や荷棚にもガラスを採用することで開放感が増します。
筆者の私見
椅子の固さ
今までの椅子の固さはJR東のE233系以来各社とも改善されているのでその心配はなさそうです。
混雑対策にロングシート
詰め込みが効くよう全車ロングシートの方が効率いいと判断したのでしょう。
将来8両化するような話がありましたがいつ実現するかです。
42インチハーフの大画面を採用した案内表示器
これは今までにない装備で大きく、細かく表示するにはうってつけで、
仮にJR東日本に採用されたら路線ネットワークを1画面で表示できそうです。
おわりに
最新技術を盛り込んだTX初の新形式「TX-3000系」
TXに新風を吹き込むとともに増発と混雑緩和の切り札として
期待されるでしょう。
最後までお読みいただき
ありがとうございます。
小林