こんにちは。
小林です。
今回は碓氷峠廃止20周年の節目に
碓氷峠と碓氷峠で活躍した車両について
お話しします。
目次
はじめに
1997年9月30日
翌日10月1日北陸新幹線開業を控え信越本線横川-軽井沢(いわゆる横軽)間が廃止され
信越本線軽井沢-篠ノ井間は北陸新幹線開業と同時に第三セクターしなの鉄道に移管されました。
あの日から2017年9月30日で20年を迎えました。
難所である碓氷峠があり
碓氷峠を越えるには
後述のEF63形電気機関車との
協調運転が行われました。
EF62形電気機関車
碓氷峠対応の電気機関車で客車や貨物の牽引を担当しました。
横川-軽井沢間廃止後は全車が退役しました。
EF63形電気機関車
「峠のシェルパ」や「ロクサン」の愛称で親しまれ碓氷峠対応のため電車との協調運転に対応した電気機関車。
碓氷峠を越える電車に横川方に2両連結し横川-軽井沢間を往復し最後まで碓氷峠の輸送に貢献しましたが横川-軽井沢間廃止のため全車退役しました。
その後何両か保存され、そのうち碓氷峠鉄道文化むらに引き取られた機関車は4両が運転体験のため稼働できる状態で保存(動態保存)されています。
EF63との協調運転ができる電車は以下の3形式で
末尾が9の形式が当時EF63との協調運転ができる形式を意味していました。
しかし上記の形式以降の末尾9の形式でも3形式以外は例外で(209系など)碓氷峠の協調運転非対応です。
169系電車
国鉄時代に急行形電車として登場したグループ。
急行列車が縮小・やがて廃止されてからはローカル線で細々と運用していました。
また碓氷峠廃止後は第三セクターしなの鉄道に3両4本が譲渡されました。
しかし老朽化のため2013年4月に引退し、坂城駅に3両、軽井沢駅に1両保存されています。
189系電車
特急「あさま」用として登場した特急形電車。
横川-軽井沢間廃止後は一部が中央本線の特急列車「あずさ」「かいじ」に転用されましたがE257系の特急形電車に置き換えが進み現在はいずれも6両編成普通車のみ、臨時列車のみの運用で、豊田車両センターに3本、長野総合車両センターに1本が在籍しています。
489系電車
特急「白山」「あさま」、急行「能登」で活躍した特急形電車。
横川-軽井沢間廃止後は特急「白山」は廃止されましたが急行「能登」は定期列車時代は489系電車で運転され2010年3月改正まで活躍しました。
特急「あさま」用の一部編成もありましたがこの編成は横川-軽井沢間廃止に伴い全車が退役しました。
115系電車(ここでは信越本線の話題のみ)
普通列車の115系も碓氷峠越えをしていました。
協調運転非対応なのでEF63電気機関車による推進運転及び牽引運転が実施されていました。
185系電車
特急「あかぎ」「水上」で活躍したほか普通列車として横川-軽井沢を越える運用がありました。
ちなみに碓氷峠を下った最終電車がこの185系でした。
終わりに
このように様々な歴史とドラマを繰り広げた
碓氷峠(横川-軽井沢間)は惜しまれつつその長い歴史に幕を下ろしました。
最後までお読み頂き
ありがとうございます。
小林