こんにちは。
小林です。
前回に引き続きE231系の話題ですが
今回は近郊形についてお話しします。
関連記事はこちら
「JR東日本E231系電車とE231系0番台・800番台・900番台の特徴」
「JR東日本E231系500番台とその特徴」
「山手線E231系500番台の6扉車から4扉車への置き換え」
E231系は通勤型と近郊形をまとめた一般型形式として
2000年に製造され、近郊型は宇都宮線でデビューしました。
その後高崎線・東海道線・湘南新宿ライン・上野東京ラインへと運用範囲を拡大し
首都圏を代表する顔となりました。
目次
E231系近郊形の仕様
通勤型(0番台・500番台・800番台)とは異なり、
近郊型タイプは北関東地区も走行するため寒冷地仕様になっています。
E231系通勤型と近郊形の違い
ドア開閉ボタンが装備されている
先に述べたように北関東地区も走行するため
折り返し駅などで長時間停車での防寒と空調対策で
ドアが開きっぱなしにならないようドア開閉ボタンが設置されています。
前照灯と運行表示器の位置の違い
通勤型は前照灯が下部に設置されているのに対し近郊型は上部に設置され、
白いHIDタイプになっています。
また運行表示器は通勤型が前面窓左上に設置されているのに対し
近郊型が前面窓左下に設置されています。
制御装置の違い
通勤型では発車時に「ホワ~」となるのに対し
近郊形では「ヒュ~~ン」と一度音程が下がるので
俗に「墜落インバーター」とも言われています。
ちなみに通勤型は通称「お化けインバーター」と呼ばれています。
【墜落インバータ音すげえww】E231系普通列車622M小山駅発車(HD)
@Свободный человек参考:通勤型のお化けインバータ音はこちら↓(YouTubeから)
イイ音♪ お化けインバータ E231系 0番台
@Hyuuu Mizuhashi
番台区分が細かく設定されている
名目上は1000番台ですが後述する1編成に組み込まれる車両の仕様がそれぞれ異なり番台区分が細かくなっています。
↓以下Wikipediaから・詳細はこちら
JR東日本E231系電車#近郊タイプ
E231系近郊タイプの番台区分は以下の規則に従って行われ、具体的には下表に示したような区分となっている。
寒地仕様(近郊形はすべての車両が該当)… +1000
先頭車(衝撃吸収構造) … +5000
座席の形態
ロングシート車 … +0
セミクロスシート車 … +2000
各車で座席形態の違う電動車ユニット … それぞれに+500
トイレについて
トイレのある中間普通車 … +5000
トイレのあるクハE231形 … +500
トイレのあるクハE230形 … +0
編成組成
基本編成と付属編成を併結する際は、基本編成が沼津・伊東・逗子方、付属編成が前橋・黒磯方となる。
10両編成(基本編成)は沼津・伊東・逗子方が1号車で、前橋・黒磯方が10号車。5両編成(付属編成)沼津・伊東・逗子方が11号車で、前橋・黒磯方が15号車。
凡例
[車]WC…車椅子対応大型洋式トイレ、和WC…和式トイレ、洋WC…洋式トイレ、[洗]…洗面所
[乗]…乗務員室、[業]…業務用室
E231系近郊形向けグリーン車の登場
E231系近郊形は当初はグリーン車無しの全車普通車で運用されていました。
2004年10月ダイヤ改正で湘南新宿ラインの増発と
東海道線を運用する国府津車両センターへのE231系近郊形の配置開始と
それに伴い宇都宮線・高崎線を運用する小山車両センターに所属する
E231系近郊形の全編成にグリーン車が組み込まれました。
小山車両センター所属車のグリーン車組み込みで
編成から外された普通車が余剰になり、
その余剰車は国府津車両センターに転属し
後に新製されるE231系近郊形の6・7号車に組み込まれ有効活用されました。
国府津車両センターへの配置を皮切りに
E231系近郊形はますます勢力を拡大していきます。
長くなるので次に続きます。
次記事
JR東日本E231系近郊型の小山車と国府津車の違いと上野口の全列車グリーン車付き化と走行機器の更新
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ありがとうございます。
小林
コメント
はじめまして ! 近郊型はクラッシャブルゾーンが設けられていますね (E233や235と同じ 動画で言うと 34秒目辺りで判る) つまり運転席横が1窓分広くなっているのが他の 231系とデザイン的にも大きく違っているわけです。1992年成田線の踏切事故以後の事です。E233系も福知山線事故が発端となりクラッシャブルゾーンが付けられた様です。
※ しかしながらweb情報で他のカメラマン達もカッコ良い角度から撮影されている写真は多数在りますが、表現するべきアングルからの写真を撮っている人はかなり少ないと感じました。