ヨン・サン・トオから50年:国鉄時代で大規模な白紙ダイヤ改正で新車ラッシュ

こんにちは。
小林です。

1968年(昭和43年)10月1日
国鉄時代で列車の大幅更新や大増発などが行われた
白紙ダイヤ改正(通称ヨン・サン・トオ)から
ちょうど50年を迎えました。

今回はこの「ヨン・サン・トオ」に誕生した
車両を中心に取り上げます。

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目次

43-10で誕生した車両

485系

鉄道博物館にて 2017.10.18 DSLR-A900 ISO400 1/60 F5

初期車は先頭が犬の鼻の様なボンネットタイプが主流で
東日本では晩年は「ひたち」「いなほ」で活躍していました。

現在は純然たる485系は現存せず
ジョイフルトレイン「宴」「華」「リゾートやまどり」
「きらきらうえつ」「ジパング」で残るのみです。

583系

尾久車両センターふれあい鉄道フェスティバル2016にて SLT-A58 ISO200 1/320 F14

昼は座席車・夜は寝台車として運用できる
いわば「ハイブリッド電車」。

これは列車増発により車両基地がいっぱいになり
新たな寝台車を製造しても留めるスペースがない、
この問題を一挙に解決すべく座席と寝台を切り替えられ
車両基地を圧迫しない電車が開発されました。

その電車が前年に登場した直流・交流60Hz用の581系で
その「ヨン・サン・トオ」に登場したのが
「ゴッパーサン」こと583系でした。

しかし80年代になると583系の需要が減る一方で
ローカル線での列車の増発・短編成化が求められ
交流区間では新車投入がままならなくなり
この581・583系を改造した食パン電車こと
419系・715系が誕生しています。

しかし改造された食パン電車が本家583系よりも先に
715系が1998年に、419系が2012年に消滅しています。

晩年は舞浜団臨など臨時列車に使用される機会が多かったが
車体の老朽化には勝てず2017年に退役してしまいました。

詳しくはこの動画にまとめられています。


@FCS TM Ryuryuryuryu 13

EF66形電気機関車

2009.3.1 湯河原にて KONICA MINOLTA ALPHA-7 DIGITAL ISO400 1/250 F5.6

廃止直前の「富士」「はやぶさ」をけん引する53号機

貨物列車の需要の増加で牽引力のある電気機関車が求められ
それが「EF66」で定格出力3900Wを誇るマンモス機と言われました。

貨物だけでなくブルートレインの牽引機として
1985-2009年まで活躍し、
車体の特急色と先頭のV字形状が
あたかも寝台特急の風格を出していました。

現在はオリジナルに近い27号機が残っており
活躍もあとわずかなので撮影はお早めに。

キハ181系

リニア・鉄道館にて 2012.3.3 SLT-A33 ISO800 1/40 F5.6

前モデル キハ80系後継でエンジン出力を上げて登場したのが
本形式キハ181系でディーゼル特急の王者として
本州と四国で活躍していました。

晩年は山陰本線直通の「はまかぜ」号として活躍し
2012年に退役しました。

迫力あるターボエンジンの音をお楽しみ下さい。


@マイテ492/maite492

おわりに

国鉄時代に革命的な現象をもたらした
「ヨン・サン・トオ」の大規模ダイヤ改正は
50年経った今でも歴史に残る出来事だったでしょう。

その時に生まれた車両群の営業車も2018年10月現在は
姿かたちは変われど数えるほど残るだけとなりました。

最後までお読みいただき
ありがとうございます。

小林